2009年10月04日
何も分かってなさ気な俺がみのるvs船木を語る
何も分かってなさ気な俺がみのるvs船木を語る
鈴木みのるvs船木誠勝 横浜文体
元々俺はK1や総合にハマッていた。それが色々なインパクトと小理屈に誘われてプロレスファンに落ち着いた。
その嗜好の変遷の中で初期パンクラスも通過したのだが、当時は、実は船木ファンだった。そういう事もあって、この一戦は非常に楽しみだった。
今はどっぷりプロレスファンだしみのるファンなので、当然「みのる勝て!」側なのだが、船木のプロレスにも大層な興味があった。
結果は、報じられた通り、みのる反則負け。正直なところがっかりしたし不満もある。
船木に勝つみのるが観たくて、その応援がしたくて横浜文体観戦を決めた部分もあったから、どうのこうの言っても、やはり「みのる勝利!」という瞬間を観たかった。
あの場の空気は、裁定への不満や、そこからくる延長コールはあったものの、その裁定の原因となったみのるへのブーイングは意外なくらいなかった。
これは本質的に「鈴木みのるが持っていった感」が会場に蔓延していたからだと思われる。当時者の船木からも「やられた感」が醸し出されていた。
それらを踏まえて、俺が言いたいのは次のこと。
試合後のインタビュー…船木のあれは残念だった。前記した通り、俺は元来船木ファンだったのだが、ああいうことは言って欲しくはなかった。
ひどく饒舌、それだけにひどく言い訳がましくみえた。あれだけ語りたくなったということはリングでそれだけ語る・見せることができなかったということじゃないのかと、プロレス好きは思ってしまう。
自身に敗北感があったから色々いいたくなった、そんな風に見えてしまった。
一方のみのるが両腕を上げて勝ち誇り、一言二言で去っていったのと対照的。
「みのるは正面から戦って勝つ自信がなかったからああいう結果にしたのだ」という向きもある。
それは確かに一つの見方として分かる。が、あくまでそれは見方にすぎない。そもそもがあの試合、鈴木みのるにとって非常に難しい試合になっていた。
いわゆる総合格闘技的な、パンクラス的な試合をして会場を沸かせても、それで勝ったとしても、それでは船木の道が正しかったとなり船木を肯定することになる。
翻って、とても良い、素晴らしいプロレスをすれば、まるで船木がこの短い期間でみのるのプロレスに追いついたかに見えるだろうし、そうやって船木のプロレス入りを諸手を上げて歓迎し、花を添えてやる必要もない。
そういうプロレスなら、小島でも武藤でもできる。「鈴木みのる」が船木誠勝とプロレスで試合をし「鈴木みのる」が本質的に勝ち名乗りを上げるためには、船木の選択してきた道、船木のプロレスを潰すことが条件となる、んじゃあないのかなと。
これらの条件下、鈴木みのるの選択肢は絞られてくる。その中から、アレを選んだ。
船木は、試合後に語るより、鈴木みのるがそういうプロレスをする選手だとわかってリングに上がらなくてはならなかった。というか、分かって上がっているはずだっただろうに。
私見ではあるが、面倒な縛りのある試合を、完全にプロレスの試合として昇華させつつ船木にいい格好をさせず形にしモノにした鈴木みのるの「勝ち」でいいと思う。
正面から戦って勝つことが、決して「勝ち」に繋がらない試合での数少ない正解だったと思うものだ。
珍しく週刊プロレスを熟読したら、ライターさんが「プロレスやれ」「パンクラスじゃないんだぞ」という野次に対して、
総合格闘技的な打撃や関節の極め合いもまた、プロレスのうちだろう、と、そういう野次を飛ばしたファンの視野の狭さにモノ申す一節があった。
前後の文脈込みで基本的には同意なのだが、今回のこのカードに関しては、そうではないんじゃないかと。
パンクラス的な試合になり、それで決着してしまうことは鈴木みのるにとっては、負けに等しいことだった。
それはプロレスファンからしても同様で、この五年、プロレスのリングでプロレスを全うしてきた鈴木みのるにはプロレスラーとして戦って欲しかった。
少なくとも、俺はそうだった。
これが何らかのエキシビジョンだったら、パンクラスな鈴木みのるを観るのも悪くない、どころかむしろ見てみたい気もするのだが、
あの船木が本格的にプロレスのリングにプロレスをしに上がってきたのだから、ドプロレスでねじ伏せてもらいたいと思うのはファンとして視野が狭いことになるのだろうか。
まぁそれもあくまでこの試合に関してのみの見方だし、多分、野次を飛ばしたファンも面白がってただけだろうし。
それほど言及するほどのことではないといえば、ないのだけど。
まるで船木アンチみたいな言い様だが、ホントは船木さんだって応援している。
ただ今回の試合後の発言でちょっと株を下げましたよ、船木さん…という…。
試合後の発言といえば、三冠防衛失敗の高山さん。
「あいつ(小島)の右腕には神経通ってるのか?それとも俺の攻撃が不足だったのか?あれはあいつのベルトだっていうから返しといた。時が来たらまた獲りに行く。聞いてくれないとしゃべることないから、帰る」(ちょっとうろ覚え)
カッコよすぎる、この人。
だから勝っても負けても応援し甲斐がある。
鈴木みのるvs船木誠勝 横浜文体
元々俺はK1や総合にハマッていた。それが色々なインパクトと小理屈に誘われてプロレスファンに落ち着いた。
その嗜好の変遷の中で初期パンクラスも通過したのだが、当時は、実は船木ファンだった。そういう事もあって、この一戦は非常に楽しみだった。
今はどっぷりプロレスファンだしみのるファンなので、当然「みのる勝て!」側なのだが、船木のプロレスにも大層な興味があった。
結果は、報じられた通り、みのる反則負け。正直なところがっかりしたし不満もある。
船木に勝つみのるが観たくて、その応援がしたくて横浜文体観戦を決めた部分もあったから、どうのこうの言っても、やはり「みのる勝利!」という瞬間を観たかった。
あの場の空気は、裁定への不満や、そこからくる延長コールはあったものの、その裁定の原因となったみのるへのブーイングは意外なくらいなかった。
これは本質的に「鈴木みのるが持っていった感」が会場に蔓延していたからだと思われる。当時者の船木からも「やられた感」が醸し出されていた。
それらを踏まえて、俺が言いたいのは次のこと。
試合後のインタビュー…船木のあれは残念だった。前記した通り、俺は元来船木ファンだったのだが、ああいうことは言って欲しくはなかった。
ひどく饒舌、それだけにひどく言い訳がましくみえた。あれだけ語りたくなったということはリングでそれだけ語る・見せることができなかったということじゃないのかと、プロレス好きは思ってしまう。
自身に敗北感があったから色々いいたくなった、そんな風に見えてしまった。
一方のみのるが両腕を上げて勝ち誇り、一言二言で去っていったのと対照的。
「みのるは正面から戦って勝つ自信がなかったからああいう結果にしたのだ」という向きもある。
それは確かに一つの見方として分かる。が、あくまでそれは見方にすぎない。そもそもがあの試合、鈴木みのるにとって非常に難しい試合になっていた。
いわゆる総合格闘技的な、パンクラス的な試合をして会場を沸かせても、それで勝ったとしても、それでは船木の道が正しかったとなり船木を肯定することになる。
翻って、とても良い、素晴らしいプロレスをすれば、まるで船木がこの短い期間でみのるのプロレスに追いついたかに見えるだろうし、そうやって船木のプロレス入りを諸手を上げて歓迎し、花を添えてやる必要もない。
そういうプロレスなら、小島でも武藤でもできる。「鈴木みのる」が船木誠勝とプロレスで試合をし「鈴木みのる」が本質的に勝ち名乗りを上げるためには、船木の選択してきた道、船木のプロレスを潰すことが条件となる、んじゃあないのかなと。
これらの条件下、鈴木みのるの選択肢は絞られてくる。その中から、アレを選んだ。
船木は、試合後に語るより、鈴木みのるがそういうプロレスをする選手だとわかってリングに上がらなくてはならなかった。というか、分かって上がっているはずだっただろうに。
私見ではあるが、面倒な縛りのある試合を、完全にプロレスの試合として昇華させつつ船木にいい格好をさせず形にしモノにした鈴木みのるの「勝ち」でいいと思う。
正面から戦って勝つことが、決して「勝ち」に繋がらない試合での数少ない正解だったと思うものだ。
珍しく週刊プロレスを熟読したら、ライターさんが「プロレスやれ」「パンクラスじゃないんだぞ」という野次に対して、
総合格闘技的な打撃や関節の極め合いもまた、プロレスのうちだろう、と、そういう野次を飛ばしたファンの視野の狭さにモノ申す一節があった。
前後の文脈込みで基本的には同意なのだが、今回のこのカードに関しては、そうではないんじゃないかと。
パンクラス的な試合になり、それで決着してしまうことは鈴木みのるにとっては、負けに等しいことだった。
それはプロレスファンからしても同様で、この五年、プロレスのリングでプロレスを全うしてきた鈴木みのるにはプロレスラーとして戦って欲しかった。
少なくとも、俺はそうだった。
これが何らかのエキシビジョンだったら、パンクラスな鈴木みのるを観るのも悪くない、どころかむしろ見てみたい気もするのだが、
あの船木が本格的にプロレスのリングにプロレスをしに上がってきたのだから、ドプロレスでねじ伏せてもらいたいと思うのはファンとして視野が狭いことになるのだろうか。
まぁそれもあくまでこの試合に関してのみの見方だし、多分、野次を飛ばしたファンも面白がってただけだろうし。
それほど言及するほどのことではないといえば、ないのだけど。
まるで船木アンチみたいな言い様だが、ホントは船木さんだって応援している。
ただ今回の試合後の発言でちょっと株を下げましたよ、船木さん…という…。
試合後の発言といえば、三冠防衛失敗の高山さん。
「あいつ(小島)の右腕には神経通ってるのか?それとも俺の攻撃が不足だったのか?あれはあいつのベルトだっていうから返しといた。時が来たらまた獲りに行く。聞いてくれないとしゃべることないから、帰る」(ちょっとうろ覚え)
カッコよすぎる、この人。
だから勝っても負けても応援し甲斐がある。
Posted by せりざわ at 10:20│Comments(0)
│プロレス観に行ったので