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2009年05月16日

チクショウ、富士宮プロレス面白かったぞ!

チクショウ、富士宮プロレス面白かったぞ!

富士宮プロレス旗揚げ!

観てきました。
面白かったです。

正直なところ、それほどの期待はありませんでした。
植松さんが観れる、というくらいで、
加えて永悟さんもくる、というくらいで、
後はまぁ…そこそこ楽しめれば、といったノリでした。

ところがこれがどういうわけか…というとあまりに失礼ですが…めっさ面白かったんですね。

事細かに色々と挙げていくのはアレなので、
大まかに幾つか挙げてみると、

1)レスラーのノリがいい。お客の声へのリアクションが早くて的確なので楽しい。
 キャラもしっかり固まっていて不安がない。

2)お客のノリがいい。ざっと観たところいわゆるプロレスファンはほとんどいなかったようでしたが、
 俺辺りのプロレスファン的な応援にお客さん、特に子どもさんがノッてくれたり、
 おっちゃんオバちゃん層からの声援も多かったり。

3)来賓のノリがいい(笑。
 来賓の是非はともかく、大概優待席に座る方々はそんなにノリよくないのが通例なのですが、
 宮の来賓さんは妙にノリノリ。 終始笑顔で拍手したり。 
 マスクマンデザイン一般公募に入賞した女の子さんらもびっくりするほどノリが良く、
 フホー・トーキーらと一緒に悪さしてました。

4)レスラー、お客含め「宮を盛り上げよう」感がスゴイ。その熱気に乗せられました(笑

プロレス的に面白かったのは…
お客のノリが自由だったこと。第1試合の湧水ブラザーズはベビー、フホー・怒赤龍らはヒールなのに
フホーのコミカルなヒールアクション、怒赤龍が一般公募マスクマンということもあってか、微妙に湧水と同等かそれ以上の人気が出てしまったとか、(プロレスファンなら大概ヒールはヒールとして扱う~応援するにしても~ところなんですが、妙にベビーっぽい感じで応援されてました)

第2試合のKANSUKEvs宮耕作でも同様に、カッコいいはずのKANSUKE、勝利したにも関わらず会場人気で耕作が圧倒…試合後はKNSUKE無視して耕作に(名刺を貰いに)お客が群がるとか、

一番派手に盛り上げたかっただろうバトルロイヤル、ちょっとわやわやしてしまってわかりづらくなった途端、お客からの声援が激減したとか、
ある意味、とてもシビアに観戦していたとも取れるノリがツボでした。


この流れで試合の感想も…
第3試合、今回は永悟さんを応援しようと思っていたので、永悟・アサギリ組を徹底応援したのですが、実はその対戦チーム、エル・トラウト・レインボウ&ヒラキング組にハマってました。
観た人は分かるでしょうが…あのお魚ポーズからの二人(二匹)にしか通じないコミュニケーション…
そしてなんか気持ち悪い軟体な動きのレインボウ、サイケなコスチュームのレインボウ、絶対不気味なマスクのレインボウ…なんかもう、シュールすぎて笑いが止まらなかったっす。
この辺りから子どもさんもヒートアップ!顔を真っ赤にしながら泣きそうな顔をしながら「アサギリ!アサギリ!」と絶叫するお子さんもいました。
そういう光景は、プロレスファンとしてはとても嬉しいものです。

そしてやっぱり何より第4試合の植松さん。
この人はもう、天才です。そういってしまっていいんじゃないかと思います。入場から退場まで植松ワールドを崩すことなくぶちかましていきました。
凱旋だご近所だといいながら、まぁ無茶苦茶ヒール★でも近所のオバちゃんにはふわっと素に戻ってみせる茶目ッ気。
なにより植松さんのシングル初観戦。じっくりじっくり観れて死ぬほど昂奮。
一方のサクヤもいいキャラはしていたのですが、ちょっと植松さんに格負けしてました。今後この二人の女子エースがどういう展開を見せるのか、楽しみです。

サクヤといえば、第1試合の湧水ブラザーズの母なんだそうです。そのため、バトルロイヤルで色々あって仲間割れし兄弟喧嘩を始めた湧水ブラザーズに
「ケンカしちゃダメ!」としきりに叱っていたのもハマりました。

まぁ、ド満喫です。
ヒーローショー的でもあり、イベントプロレスでもあり、本来俺の好きなプロレスとはかけ離れてはいました。
それでも作り方の巧さ、レスラー・宮市民の盛り上げよう感とプロレス大好きな俺がいい感じにスウィングしちまった結果がこの大絶賛です。

ちょっと気になったことは、来賓席。
リング正面に設置されていたのですが、数多過ぎ。いい場所取り過ぎ。
わかります。来賓席の必要性は分かりますが、いい席欲しくて早めに来場した人にしてみると、「なんだよ…」となります…。
もうちょっと上手い設置を考えてもらえたら嬉しいです。

それから。
連れが、開場前に植松さんにバッタリ会ったそうな!
握手してもらいしばし歓談したそうな!
前村・Hikaruの引退試合に行ったとかそういう話を…。
羨ましすぎてね…実はその連れがどっか行ってる間にTV局の撮影が入っていて、俺もちょいと端の方に納まってみたりしたので
それをこう、自慢したろうかと思っていたのにさぁ…やられました。

ともかく、次回が楽しみになってしまいました。
楽しみにさせたんだから、そこは責任取ってください、宮プロさん。
  


Posted by せりざわ at 21:10Comments(0)プロレス観に行ったので

2009年05月02日

SUNSET~前村さき・Hikaru引退…寂しすぎる…

SUNSET~前村さき・Hikaru引退…寂しすぎる…

女子プロレスラー・前村さきとHikaruが4月26日、引退…。
この両名、特に前村さんは思いいれの深い選手で…。

プロレスの生観戦を本格的に始めてから1年目、地元の富士川町立体育館に全女がやってくるというので
金銭的日程的にしんどかったのを押して、観に行った。

実は、最初にプロレスを生観戦したのが全女。全日でも新日でもなく全女の、沼津・野外駐車場興行だった。
当時、K1やらパンクラスに傾倒していてプロレスはほとんど観ていなかった中で、、深夜放送されていた格闘女神アテナはよく観ていた。
バイト終わりで帰宅して飯を喰いながらTVを回すと丁度やっている時間帯だったというのもある。
クラッシュ時代ほどではないにしても(といってもその時代は見聞でしかしらないのだけど)
堀田祐美子、豊田真奈美、アジャ・コング、井上貴子、井上京子、渡辺智子、前川久美子、伊藤薫もいたかな、そして中西百重、高橋奈苗、脇澤美穂、納見佳容らなど、
十分華やかな面々が揃っていたり、プロレス大好き昼も夜も半ズボンの勝俣くんがMCだったので楽しく観れたものだった。

そんなわけで、むしろ懐古的なノリで観に行った数年ぶりの全女。
ちいさい女子スタッフがちょこちょこと走り回っている中、試合開始を待つ。
井上貴子が会場をうろうろしてたのを観てひどくテンション上がったりもしながら、試合開始を待つ。
そうして試合が始まり、第2試合。前川久美子と対戦したのが前村早紀(当時は名前が漢字)だった。
あの試合前にちょこちょこ走り回っていた女子スタッフが前村さんだったわけだ。
小さい前村さんは、リングの端から端までぶっとばされて転がされ体の輪郭がぶれるほどのドロップキックを受けてコーナーに突き刺さり…。
それでも立ち上がる姿に、ファンになったのが始まり。
その二ヶ月後にツインメッセで大会があったのだけど、そこでもまた、試合前から駆け回る姿があり、試合で吹き飛ばされる姿があり、
その時は場外乱闘時に、俺の目の前でコンクリの地面に頭を打ちつけて「ゴンっ!」という衝撃的な音をさせながらも元気に試合続行という根性もみせつけられた。
それからの全女はほぼ前村さんを観たさが80パーセントを占めることになる。
再度、富士川町立体育館に全女がやってきた時は試合前に、一緒に写真を撮ってもらった☆
思わず「もうこれでこのままウチ帰っても満足」と言ってしまったのは、やっぱり失言だった…いまだに後悔しているが、ある意味、本音でもあった。
サインも貰ったり…ちょっとお話もできたり…。
思い入れが深い選手だった。

その前村さんが引退という…
なんとなく現実味がなかったまま、引退試合を観てきた。
その帰り道、ひたすら寂しくなった。
中西百重、前川久美子の引退試合も生観戦したが、これほどの寂しさはなかった。モモや前川さんに思い入れがなかったわけじゃない。
ただやっぱり、観始めた時にすでにトップとして活躍していた選手だったのでいろんな伝説的な試合は伝聞の方が多く、なにかしらの、一定の距離感があったのだと思う。
前村さんは、デビューしたほぼ直後からのファンだった。最初は、この自分でもびっくりするくらいの寂しさそういう部分に根ざした心理だと解釈していた。
連れと話しているうちに、どうやら単純にそれだけではないらしいと気付いた。
デビューしたほぼ直後からファンだったのに、余りにも応援し切れていなかった。変な表現だけど、そういうことのようだ。
タッグベルトを巻いた時もシングル戴冠の時も、観にいかなかった。米山とのタッグで戴冠した試合は、観戦するかどうか最後まで迷って、ヤメにしたものだった…。
以後、全女解散もドリームキャッチャー興行もPRO-WRESTLING SUN旗揚げも行かなかったし、SUNの中央での大会は結局一度も観ずじまい。
地方に来た時はしっかりと観た、とも言い難く、ニュー全女でキラメッセに来た時はやんごとない理由があったとはいえ、パスしてしまった。
前村さんはまだ若いから、一度くらいパスしちゃってもいつでも観る機会はあるという考えが、どこかにあった。

どうも、本当にそこだったらしい。勿論、一番なのは引退そのものへの寂しさなのだけど、それ以外にある、途方もない呆然とした閑寂とした感覚の正体は、それ。

それは、そのままHikaruにも当てはまる。
ケガ欠場が多かったり、どうも弱弱しいイメージの強かったせいか、あまりしっかり応援しなかった。
アンチHikaruではないのだが、なんだかずっと「もっとできるんじゃねぇの、もっとガンバレよ」といい続けた。
背もあるし身体能力がないわけでもない、華やかさもあるのに、なんだか…なんだかだった。
そのせいかどうしてもHikaruより相手の選手を応援してしまう。SUNになってからは特に…。
実は…本当に結構なHikaru贔屓だったんだが。俺も大分、歪んでいるというかひずんでいるというか。

結局、両選手のビッグマッチは一度も観ることないまま、いや初めて観るビッグマッチが引退試合だったという流れで、引退ということに…。

その引退興行。
開場し会場に入る俺の横をあまりにもいつもの大会通り、忙しなく前村さんが走り抜けた。
初めて観た観た日と同じように、走っていた。
思わず、いつもあの子は走ってるなぁと、笑いながら呟いた。
直後、その「いつも」が、今日で最後になることに気付いて、泣きそうになった。

そして最後の大会が始まる。
  


Posted by せりざわ at 19:30Comments(0)プロレス観に行ったので