2009年05月02日
SUNSET~前村さき・Hikaru引退…寂しすぎる…
SUNSET~前村さき・Hikaru引退…寂しすぎる…
女子プロレスラー・前村さきとHikaruが4月26日、引退…。
この両名、特に前村さんは思いいれの深い選手で…。
プロレスの生観戦を本格的に始めてから1年目、地元の富士川町立体育館に全女がやってくるというので
金銭的日程的にしんどかったのを押して、観に行った。
実は、最初にプロレスを生観戦したのが全女。全日でも新日でもなく全女の、沼津・野外駐車場興行だった。
当時、K1やらパンクラスに傾倒していてプロレスはほとんど観ていなかった中で、、深夜放送されていた格闘女神アテナはよく観ていた。
バイト終わりで帰宅して飯を喰いながらTVを回すと丁度やっている時間帯だったというのもある。
クラッシュ時代ほどではないにしても(といってもその時代は見聞でしかしらないのだけど)
堀田祐美子、豊田真奈美、アジャ・コング、井上貴子、井上京子、渡辺智子、前川久美子、伊藤薫もいたかな、そして中西百重、高橋奈苗、脇澤美穂、納見佳容らなど、
十分華やかな面々が揃っていたり、プロレス大好き昼も夜も半ズボンの勝俣くんがMCだったので楽しく観れたものだった。
そんなわけで、むしろ懐古的なノリで観に行った数年ぶりの全女。
ちいさい女子スタッフがちょこちょこと走り回っている中、試合開始を待つ。
井上貴子が会場をうろうろしてたのを観てひどくテンション上がったりもしながら、試合開始を待つ。
そうして試合が始まり、第2試合。前川久美子と対戦したのが前村早紀(当時は名前が漢字)だった。
あの試合前にちょこちょこ走り回っていた女子スタッフが前村さんだったわけだ。
小さい前村さんは、リングの端から端までぶっとばされて転がされ体の輪郭がぶれるほどのドロップキックを受けてコーナーに突き刺さり…。
それでも立ち上がる姿に、ファンになったのが始まり。
その二ヶ月後にツインメッセで大会があったのだけど、そこでもまた、試合前から駆け回る姿があり、試合で吹き飛ばされる姿があり、
その時は場外乱闘時に、俺の目の前でコンクリの地面に頭を打ちつけて「ゴンっ!」という衝撃的な音をさせながらも元気に試合続行という根性もみせつけられた。
それからの全女はほぼ前村さんを観たさが80パーセントを占めることになる。
再度、富士川町立体育館に全女がやってきた時は試合前に、一緒に写真を撮ってもらった☆
思わず「もうこれでこのままウチ帰っても満足」と言ってしまったのは、やっぱり失言だった…いまだに後悔しているが、ある意味、本音でもあった。
サインも貰ったり…ちょっとお話もできたり…。
思い入れが深い選手だった。
その前村さんが引退という…
なんとなく現実味がなかったまま、引退試合を観てきた。
その帰り道、ひたすら寂しくなった。
中西百重、前川久美子の引退試合も生観戦したが、これほどの寂しさはなかった。モモや前川さんに思い入れがなかったわけじゃない。
ただやっぱり、観始めた時にすでにトップとして活躍していた選手だったのでいろんな伝説的な試合は伝聞の方が多く、なにかしらの、一定の距離感があったのだと思う。
前村さんは、デビューしたほぼ直後からのファンだった。最初は、この自分でもびっくりするくらいの寂しさそういう部分に根ざした心理だと解釈していた。
連れと話しているうちに、どうやら単純にそれだけではないらしいと気付いた。
デビューしたほぼ直後からファンだったのに、余りにも応援し切れていなかった。変な表現だけど、そういうことのようだ。
タッグベルトを巻いた時もシングル戴冠の時も、観にいかなかった。米山とのタッグで戴冠した試合は、観戦するかどうか最後まで迷って、ヤメにしたものだった…。
以後、全女解散もドリームキャッチャー興行もPRO-WRESTLING SUN旗揚げも行かなかったし、SUNの中央での大会は結局一度も観ずじまい。
地方に来た時はしっかりと観た、とも言い難く、ニュー全女でキラメッセに来た時はやんごとない理由があったとはいえ、パスしてしまった。
前村さんはまだ若いから、一度くらいパスしちゃってもいつでも観る機会はあるという考えが、どこかにあった。
どうも、本当にそこだったらしい。勿論、一番なのは引退そのものへの寂しさなのだけど、それ以外にある、途方もない呆然とした閑寂とした感覚の正体は、それ。
それは、そのままHikaruにも当てはまる。
ケガ欠場が多かったり、どうも弱弱しいイメージの強かったせいか、あまりしっかり応援しなかった。
アンチHikaruではないのだが、なんだかずっと「もっとできるんじゃねぇの、もっとガンバレよ」といい続けた。
背もあるし身体能力がないわけでもない、華やかさもあるのに、なんだか…なんだかだった。
そのせいかどうしてもHikaruより相手の選手を応援してしまう。SUNになってからは特に…。
実は…本当に結構なHikaru贔屓だったんだが。俺も大分、歪んでいるというかひずんでいるというか。
結局、両選手のビッグマッチは一度も観ることないまま、いや初めて観るビッグマッチが引退試合だったという流れで、引退ということに…。
その引退興行。
開場し会場に入る俺の横をあまりにもいつもの大会通り、忙しなく前村さんが走り抜けた。
初めて観た観た日と同じように、走っていた。
思わず、いつもあの子は走ってるなぁと、笑いながら呟いた。
直後、その「いつも」が、今日で最後になることに気付いて、泣きそうになった。
そして最後の大会が始まる。
女子プロレスラー・前村さきとHikaruが4月26日、引退…。
この両名、特に前村さんは思いいれの深い選手で…。
プロレスの生観戦を本格的に始めてから1年目、地元の富士川町立体育館に全女がやってくるというので
金銭的日程的にしんどかったのを押して、観に行った。
実は、最初にプロレスを生観戦したのが全女。全日でも新日でもなく全女の、沼津・野外駐車場興行だった。
当時、K1やらパンクラスに傾倒していてプロレスはほとんど観ていなかった中で、、深夜放送されていた格闘女神アテナはよく観ていた。
バイト終わりで帰宅して飯を喰いながらTVを回すと丁度やっている時間帯だったというのもある。
クラッシュ時代ほどではないにしても(といってもその時代は見聞でしかしらないのだけど)
堀田祐美子、豊田真奈美、アジャ・コング、井上貴子、井上京子、渡辺智子、前川久美子、伊藤薫もいたかな、そして中西百重、高橋奈苗、脇澤美穂、納見佳容らなど、
十分華やかな面々が揃っていたり、プロレス大好き昼も夜も半ズボンの勝俣くんがMCだったので楽しく観れたものだった。
そんなわけで、むしろ懐古的なノリで観に行った数年ぶりの全女。
ちいさい女子スタッフがちょこちょこと走り回っている中、試合開始を待つ。
井上貴子が会場をうろうろしてたのを観てひどくテンション上がったりもしながら、試合開始を待つ。
そうして試合が始まり、第2試合。前川久美子と対戦したのが前村早紀(当時は名前が漢字)だった。
あの試合前にちょこちょこ走り回っていた女子スタッフが前村さんだったわけだ。
小さい前村さんは、リングの端から端までぶっとばされて転がされ体の輪郭がぶれるほどのドロップキックを受けてコーナーに突き刺さり…。
それでも立ち上がる姿に、ファンになったのが始まり。
その二ヶ月後にツインメッセで大会があったのだけど、そこでもまた、試合前から駆け回る姿があり、試合で吹き飛ばされる姿があり、
その時は場外乱闘時に、俺の目の前でコンクリの地面に頭を打ちつけて「ゴンっ!」という衝撃的な音をさせながらも元気に試合続行という根性もみせつけられた。
それからの全女はほぼ前村さんを観たさが80パーセントを占めることになる。
再度、富士川町立体育館に全女がやってきた時は試合前に、一緒に写真を撮ってもらった☆
思わず「もうこれでこのままウチ帰っても満足」と言ってしまったのは、やっぱり失言だった…いまだに後悔しているが、ある意味、本音でもあった。
サインも貰ったり…ちょっとお話もできたり…。
思い入れが深い選手だった。
その前村さんが引退という…
なんとなく現実味がなかったまま、引退試合を観てきた。
その帰り道、ひたすら寂しくなった。
中西百重、前川久美子の引退試合も生観戦したが、これほどの寂しさはなかった。モモや前川さんに思い入れがなかったわけじゃない。
ただやっぱり、観始めた時にすでにトップとして活躍していた選手だったのでいろんな伝説的な試合は伝聞の方が多く、なにかしらの、一定の距離感があったのだと思う。
前村さんは、デビューしたほぼ直後からのファンだった。最初は、この自分でもびっくりするくらいの寂しさそういう部分に根ざした心理だと解釈していた。
連れと話しているうちに、どうやら単純にそれだけではないらしいと気付いた。
デビューしたほぼ直後からファンだったのに、余りにも応援し切れていなかった。変な表現だけど、そういうことのようだ。
タッグベルトを巻いた時もシングル戴冠の時も、観にいかなかった。米山とのタッグで戴冠した試合は、観戦するかどうか最後まで迷って、ヤメにしたものだった…。
以後、全女解散もドリームキャッチャー興行もPRO-WRESTLING SUN旗揚げも行かなかったし、SUNの中央での大会は結局一度も観ずじまい。
地方に来た時はしっかりと観た、とも言い難く、ニュー全女でキラメッセに来た時はやんごとない理由があったとはいえ、パスしてしまった。
前村さんはまだ若いから、一度くらいパスしちゃってもいつでも観る機会はあるという考えが、どこかにあった。
どうも、本当にそこだったらしい。勿論、一番なのは引退そのものへの寂しさなのだけど、それ以外にある、途方もない呆然とした閑寂とした感覚の正体は、それ。
それは、そのままHikaruにも当てはまる。
ケガ欠場が多かったり、どうも弱弱しいイメージの強かったせいか、あまりしっかり応援しなかった。
アンチHikaruではないのだが、なんだかずっと「もっとできるんじゃねぇの、もっとガンバレよ」といい続けた。
背もあるし身体能力がないわけでもない、華やかさもあるのに、なんだか…なんだかだった。
そのせいかどうしてもHikaruより相手の選手を応援してしまう。SUNになってからは特に…。
実は…本当に結構なHikaru贔屓だったんだが。俺も大分、歪んでいるというかひずんでいるというか。
結局、両選手のビッグマッチは一度も観ることないまま、いや初めて観るビッグマッチが引退試合だったという流れで、引退ということに…。
その引退興行。
開場し会場に入る俺の横をあまりにもいつもの大会通り、忙しなく前村さんが走り抜けた。
初めて観た観た日と同じように、走っていた。
思わず、いつもあの子は走ってるなぁと、笑いながら呟いた。
直後、その「いつも」が、今日で最後になることに気付いて、泣きそうになった。
そして最後の大会が始まる。
Posted by せりざわ at 19:30│Comments(0)
│プロレス観に行ったので